D130は分割振動はあるものの、比較的高音域までハイが伸びているため、 1インチドライバー+ショートホーンでも使えるという話が広まっており、 中にはツィーターを追加するだけでも良いという噂もあります。 今回、お客様から測定の依頼がございましたので、ツィーターをコンデンサー 1個でローカットしただけでも大丈夫か、テストしてみました。 D130のデータは[こちら]でご確認ください。 |
赤線 | : | 保護のため13μFを直列に接続 |
緑線 | : | 1.0μFを直列に接続 |
黒線 | : | 0.68μFを直列に接続 |
075は設計が古いこともあり、ツィーターとしてはハイエンドが伸びているとは言えませんが
D130のハイエンドのロールオフと相性が良さそうな感じです。 |
赤線 | : | エンクロージャーの上縁 |
黒線 | : | ツィーターの軸上 |
聴く高さによっても、ツィーターの位置を前後させることによっても微妙に変化しますが、 この組み合わせでは0.68μFを075に直列に接続するだけで、かなり良い周波数特性 になるようです。 ちなみに、D130と075はそのままで逆相になっていますので、どちらも赤を+に、黒を −に接続しました。 この周波数特性でも、高音がきつく感じられる方もいらっしゃいますし、好みによっては 更に小容量のコンデンサーにしても良いと思いますが、一般的なオーディオマニア用の スピーカーのようなハイ落ちの特性に慣れてしまっている耳を、一度キャリブレーション して、よりフラットなスピーカーの音に慣れていただいた方が良いと思います。 200Hz付近の凹はD130のエッジが劣化している可能性がありますが、一般家庭の部屋 では、ほとんど問題ないはずです。 また、25Hz付近の凸凹は台替わりに使ったの箱との共振ですので、無視してください。 このシステムに右chを鳴らし、左chはTKR-15Cで鳴らして、試聴してみましたが、かなり 健闘してくれました。 |