エンジニア の 独り言

コンデンサの構造 #2





こちらは、よく見かける断面が小判型のフィルム・コンデンサですが、これは芯になる平板に巻いた物をプレスして更に平たくした物で、平らになった部分と、湾曲した部分で掛かっている圧力が不均等なため、特性はともかく、音質的には少し問題があるようです。
また、リード線が溶接されているため、ハンダ付けと比べて抵抗成分が大きいようです。
更に、十分に硬化されていませんので、箔自体の硬度が低く、高周波特性は良くない物が多いようです。

樹脂が充填されたケース入りの製品でも、厚みが薄い場合は、小判型にプレスされていますので、断面が正方形に近い製品と比較しますと、音質的には、やや劣る傾向があるように思います。



こちらは、湾曲した部分に掛かる圧力をできるだけ均等にするために芯になる平板を短くして巻き上下左右からプレスした物ですが、プレスして平たくしたことには変わりはなく、音質的にはまだ少し問題があるようです。
また、リード線も上掲の物と同じです。

更に、ショッキングなことに、外国製のコンデンサに多い、この外装の物は、日本の湿気には非常に弱く、湿気が入り込むことによって絶縁が悪くなり、ショートしたり耐圧が低くなって動作が不安定になる確率が高くなるため、1年も経たないうちに劣化してしまうことが多いようですので、注意が必要です。

ネットワークに適したコンデンサとは