エンジニア の 独り言

リスニング・ルームの設計 2

新築の場合、比較的安く本格的な浮き床を作るには床を砂の上に作るのが
良いようです。



砂は防振の意味で非常に効果の見込める素材で、堅い物質を音が伝わる
個体伝送を遮断する能力も優れています。
砂の上に浮いたコンクリートの床の上に、床材を敷き、その上に内壁を立て
天井は防振ゴムで振動を遮断できる構造になっている器具で吊るようにすれ
ば、外壁や地面などの筐体に直接固定されない室内が確保できます。

また、部屋を不整形に作らないとレゾナンスが起きやすくなるという思い込み
をされている方もいらっしゃるようですが、普通の四角形の部屋でも鳴き龍の
ような共鳴が起きる場所に、ソファー、大きめのぬいぐるみ、(見た目を気に
しなければ、吸音材を入れた段ボール箱)などを置いていただければ、部屋
の完成後でも自由に調整可能です。
更に、吸音のしすぎで残響が不足する場合は、額縁やパネルなどを壁など
に設置し、不足しがちな高音域を補うという手法が有効です。