エンジニア の 独り言

MEYERへのOEM

RADIAN社では2001年までMEYERへドライバーをOEM供給していましたが
MEYER側は契約に違反し、自分達でRADIANのドライバーをコピーした
物を作って自社製品に取り付けています。

When Meyer started to produce their own compression drivers and diaphragms,
they could not match our performance because they did not know how to copy
our technology of making our diaphragms. Our measurements have shown that
they get less spl out of their drivers, especially at the higher end.
And on their diaphragms we measured they cannot get frequencies of 18 KHz
( 3db down), whereas we can.

しかし、当然のことながらMEYERにはRADIANのようにコンピューターでコントロール
された電気炉によって焼き入れ処理する際の温度管理など、ダイアフラム造りに
おいて最も重要な部分をコピーすることはできませんので、RADIANのレベルに
近づくことは不可能のようです。聴感上だけでなく、測定データでも、MEYERの
ドライバーは全周波数帯域で能率が低い上、18kHzを3dB落以内でカバーでき
ません。

1. Our diaphragms have a post on our mounting ring with an impedance
marker. This post protrudes through the backcover of the driver so that you
would see the impedance of the driver before taking the diaphragm out.
Meyer always has used 16 ohm impedance, and therefore they do not have that
post.

見分け方としては、MEYERのダイアフラムにはインピーダンス表示がありません。

2. Meyer has their name embossed in the plastic mounting ring, whereas we
do not do it on our diaphragms with 3 inch coils.

MEYERでは、このプラスティックのマウントリングに名前を凹ませて付けています。


There are some other differences, not as easily noticeable, for example the
diameter of their coil is about 1/100 inch smaller than ours. This is to
insure that our diaphragms would not fit their copies of our drivers. Also,
the diameter of the black mounting ring is also somewhat smaller than ours.

MEYERのダイアフラムは百分の一インチほどボイスコイル径を小さくしており、
また、マウントリングも小さめにしてRADIANのダイアフラムが取り付けられないように
しています。



もし、貴方の使っているMEYERのシステムに取り付けられているドライバーが
RADIAN製でなかったら、ご連絡下さい。MEYERのダイアフラムを交換する程度の
コストで交換いたします。









初期のMEYER製品はJBLからユニットを購入していましたが、コストダウン
のため、より安いメーカーへとOEM供給先を代えてきています。
RADIANも、そういった会社のひとつだったのですが、最近ではイタリアの
CIARE社から、ユニットを購入しているようです。
このCIARE社はEAWなど有名なアッセンブル・メーカーにもユニットを
供給しているようです。
有名なアッセンブル・メーカーの場合、昔はJBLRADIANからユニットを
購入してきたのですが、3倍以上の価格差では、いくら音が良くてもUSA
製品を採用するわけにはいかないということでしょう。
更に面白いことに、RADIANJBLEVの高価格帯のウーファーの場合
パワーアンプがクリップした状態で長く使用すると、入力に追随する能力が
高い分、コーン紙などにストレスがかかり、CIAREより寿命が短いようです。
大昔の日本車ではニュートラルの状態でアクセルを目一杯踏んでも、エンジン
の回転数が上がらず、オーバーレブにはならなかったのと似ているかも
しれません。イタリアのスポーツ・カーでそのようなことをすれば、すぐにタコ・
メーターがレッド・ゾーンに飛び込み、エンジンが壊れてしまうのが当たり前
なのですが、スピーカーに関しては全く逆なのが不思議です。

CIARE社については、googleなどの検索エンジンで簡単に探せます。
もちろん、アッセンブル・メーカー以外には販売しませんし、価格も表示され
ていませんが、20cmウーファーの単価(100個/ロット)がUS$20程度でした。